NHKスペシャル「学徒兵 許されざる帰還 〜陸軍特攻隊の悲劇」
をやるそうです。
番組の予告を見て、これは
映画「月光の夏
この「月光の夏」は、
出撃を明日に控えた音楽学校出身の特攻隊員が、最後にどうしてもグランドピアノが弾きたいと鳥栖の小学校にやってきて、「月光の曲」を弾いた。その思い出を語るところから始まります。
単に、志も果たせず若くして散らなければならなかった特攻隊員の悲劇の話かと思っていましたが、そうではありませんでした。
飛行機の不備により、よんどころなく攻撃せずに帰ってきた特攻隊員がどうなったのか?そのあたりに焦点があったのです。
帰還は許されず、戻ってきた人たちは軟禁状態にあって外との接触を絶たれたようです。特攻隊員の生き残りがいるということは許されないことだったようです。
そのことが戦後何十年たってもトラウマになってひきずっています。
そういうお話でした。
特攻隊のそういう話は初めて見ましたので、心に残った映画です。
と同時に、「月光の曲」とこの話とが深く結びつきました。
今日のこのNHKスペシャルは、おそらく映画「月光の夏」で描かれたことのドキュメンタリーじゃないかと思っています。
同じ陸軍の特攻隊ですし。(陸軍に特攻隊があったということもこの映画を知りました)
もしNHKスペシャルをご覧になることがあったら
そして、何か感じるものがありましたら
映画「月光の夏」
もしくは
月光の夏 (講談社文庫)
をご覧になってみてください。
この映画で個人的に一番泣けるシーンは
ピアノを弾いたあと、隊に帰る特攻隊員2人に
小学校の生徒たちが口々に「予科練に入ります」「特攻隊になります」と言うのに対し「君達が特攻に行かなくてすむようにお兄ちゃん達が行くんだよ」というところ。
そして、最後に生徒たちと「海ゆかば」を歌ってその伴奏をした師範学校音楽科の隊員(彼が生き残るのですが)が、若い音楽教師(この先生がのちにグランドピアノの思い出を語るのです)に
「自分は音楽の先生になりたいと思っていた。(子供たちの歌の伴奏をしながら一緒に歌ったことが)いい思い出ができた」
と言ったところです。
その後ろで、この学校の校長先生が悲痛な表情をしているのが
ピントが合っていないのですけど見てとれます。
特攻隊員ももちろん辛いでしょうが、彼らの運命を知っていてどうしてあげることもできない周りの人たちも辛かっただろうと思います。
こういう映画を見ると、今の時代に生まれてよかったな〜
命の危険もなく、好きなことができるもの
と思うのです。

